Hokkaido Centennial Memorial Tower Fun
 

第1回公開質問状 令和元年12月2日

 
北海道知事 鈴木直道様
 

私たちは「北海道百年記念塔」の拙速な解体に反対します。

 
北海道百年記念施設として、昭和46年に設置された北海道博物館、百年記念塔、および昭和58年にオープンした北海道開拓の村は、これまで北海道内外の多くの人たちに親しまれ利用されてきました。
 
平成30年に北海道命名150年を迎えるにあたり、道民の貴重な財産であるこれらの当該施設群について将来に向けてどのように後世に伝えていくことが相応しいか、学識経験者からも幅広く意見を聴取するなどして検討を重ねたと承知しております。しかしこのたび残念なことに、北海道は「北海道百年記念塔」の取り壊しを老朽化を理由に内定されました。
 
北海道は今後50年間の改修と維持に25億円程かかるとしていますが、第三者の専門的見地によりますと、塔を支える鉄骨自体の損傷は限定的であり、改修コストを大幅に下げる技術的方法に検討の余地があると考えられます。また道庁の有識者会議の資料も確認いたしましたが、誰一人解体に賛成とする意見は見当たりません。
 
したがって、私たちは「北海道百年記念塔」の拙速な解体には反対します。今一度専門家も含め、公募による技術的ワーキンググループによる再検証などを行うよう提案します。そして私たちの大切な記念碑を後世に遺して行く方法を見つけるべきと考えます。
 
そこで以下の質問に答えていただきたくお願いします。
 

1、開道百年の記念碑として道民の期待をもって建立された北海道のモニュメントそしてランドマークになっている記念塔を解体するという北海道の判断の具体的根拠、及び事業を拙速に進めようとされる理由をお聞きしたい。

 

2、北海道は記念塔の解体を決められましたが、建設時寄附金を頂いた企業・個人や多くの道民に対して解体決定の根拠を説明ができているのでしょうか?

 

3、記念塔が崩壊の危機にあるという技術的根拠を開示していただきたい。また設計者の井口健氏も我々建築家も疑義を持っております明解な回答をお願い致します。

 

4、今回の解体を契機として道内各地にある歴史的・文化的に価値のある建造物が同様な形で拙速に解体される懸念が生じます。その点についてどのようにお考えでしょうか。

 
以上、北海道知事としての見解、および構想策定に関係された方々の見解を質問いたしますので、令和2年1月31日までにご回答いただければ幸いに存じます。
 
なお本質問状は道政記者クラブを通じて公開させていただきます。
 


北海道百年記念塔の未来を考える会

代表 藤島喬

日本建築家協会北海道支部建築家有志

赤坂真一郎 上遠野克 川人洋志 狩谷茂夫 平尾稔幸 佐藤潤平 齊藤文彦 山之内裕一 小西彦仁 下村憲一 菅原秀見 鳥海良晴 伊達昌広 中薮則喜 小野寺一彦 松橋常世 鷲見健二 宮崎正之 國澤利光 新貝孝之 大矢二郎 大野仰一 北島法 柳雅人 重綱博美 石田純枝 末木貴茂

設計者

井口健

建築歴史

家駒木定正

有識者

山下和良 石橋明浩 登尾未佳 北澤征夫 岩倉陽輔 堀由佳里 野村和也

北海道百年記念塔を守るための活動資金にご協力をお願いします。

北洋銀行厚別中央支店(店番486)普通4648744  『北海道百年記念塔を守る会』

PUBLISH

北海道百年記念塔を守る会 事務局
〒004-0055 札幌市厚別区厚別中央5条4丁目12-1若草物語 102号室
電話:050ー8885ー7488

MAIL info@100nenkinentou.fun